正確に並んだ模様は光をあてることで美しく輝きます。天然の木の色、木目だけで表現された職人の精緻な技の結集です。「木」という素材の持つ味わいを最大限に生かすように細部まで丁寧に作った飾箱（かざりばこ）です。 第67回日本伝統工芸展入選作品

＊「DOこれ」バイヤー取材メモ＊
島田さんが出品される伝統工芸展は、国宝級の技術に精通された方が審査をする格式の高いものです。毎回、入賞作のいくつかを宮内庁がお買い上げされるそう。木象嵌（もくぞうがん）は、木を使った木工芸です。ベースとなる木を、図案となる形に切り抜き、そこに違う木をぴったりとはめ込んでゆく。その緻密な作業を繰り返すことで一枚の絵として仕立ててゆきます。着色はせず、自然の木の色のみを生かして描く匠の技。スウェーデンにて日本人で初めて家具マイスターの資格を取得された、当別在住の作家・島田晶夫さんの作品は、まさに息をのむ美しさです。オーダーしてから完成まで3か月ほどかかります。木箱がスーッとしまる動画を、是非ご覧ください！